恋愛に踏み出せないあなたに知ってほしい3つのこと

Interviewer Yuki
脊髄髄膜瘤という難病があるヨガインストラクターのロミさん。素敵な旦那さまと2人のお子さん(取材直後に2人目を出産)とともに幸せな日々を過ごしていますが、子どもの頃は病気のことを誰にも言えずに苦しんだ過去も。何人かの男性とお付き合いする中で、男性は器が大きくて優しい存在だと気付きます。好きになった人に自分の病気をどのタイミングで伝えるか?恋愛する前に知っておいてほしい3つの考え方など、恋愛に臆病になってしまっている全ての方にロミさんからエールをお届けします。(2020年8月5日取材)

−【Yuki】まず、少しだけご自身の障害についてお伺いさせてください。

−【ロミさん】はい。私の病気は脊髄髄膜瘤という難病で、必ずと言っていいほど下半身に障害が出る病気なんです。だから同じ病気のほとんどの方が装具をつけていたり、車椅子を使っています。一方で、見た目にはわからない軽い症状の方もいて。でも見た目にはわからないけど膀胱直腸障害を持っていたり、排尿などの内臓系の障害もある。私もその1人なんです。

− ヨガをするうえで支障はないんでしょうか?

支障はないんですけど、私、腰の手術をしていて、尾骨の骨がごろっとないんです。脊髄のL5番に脊髄髄膜瘤という症状が出たので、そこから下が脊髄損傷と同じ、麻痺してる状態なんです。

私の場合、足は動くんですけど人より腰の骨がないので、腰を強打したり思いっきり曲げたりというのはあまり良くないとは言われていて。親からもヨガで腰を反ったりしない方がいいんじゃない?って言われるんです。でもヨガ以外にもスノボもやってます。

今まで私、やめておけと言われてやめたことないんですよ。私がやりたくてやったことでもし症状が悪くなったとしたら、私が選んで悪くなっただけなので、誰のせいでもない。むしろそれにチャレンジできた期間を神様が私にくれたんだなと思って、今はなんでもチャレンジしようと思っていますね!

−【Yuki】ご自身の病気と上手く付き合いながらも、やりたいことはやるという姿勢がとても素敵です。そんなロミさんの子ども時代についてお伺いさせてください。子どもの頃はどんな子でしたか?

−【ロミさん】子ども時代はめちゃくちゃ内気だったんです。学校の先生に病気のことを必ず伝えなきゃいけないけど、それが嫌で。本当に誰にも言いたくなかったし、隠したかった。とにかくばれないようにやっていて、誰にも相談できなかったですね。

先生にも友達にも言わない、親にも言いたくない話が多かった。だから自分がピンチに立たされた時に、自分1人で対処するしかなかったんです。例えばこういう時に具合が悪くなりやすいなとか、こういうものを食べたらお腹がゆるくなりやすいなとか、こうやって背中の傷跡を隠すと誰にもバレないんだなとか。小学生時代に、そんな失敗と経験と試行錯誤をたくさん自分1人で繰り返したんです。

でもその頃は大変だったけど、自分のことを知る第一歩だったなと思っていて。大人になった今、社会生活を送る上で苦労していないのは、その時の自分が全部実験してくれたから。昔の自分にすごく感謝してますね。

今は考え方変わったんですけど、あの頃は自分が他の人より劣っていると思っていたから、内気でネガティブな部分はたくさんあったと思います。自分をマイナスからのスタートラインに立っていると思っていたから、それを打ち消したかったっていうのはありました。

−【Yuki】自分の障害を周りに隠したい気持ちは、いつ頃までありましたか?

−【ロミさん】大人になるまで持っていました。学生時代の友達は私の病気のことを知らないんです。ずっ仲のいい親友とか、迷惑をかけることになるくらい関係が親しい人には伝えていましたけど、普通の知り合い、友達には言っていませんでした。ただ、彼氏になる方には全員言っていましたね。

-【Yuki】目に見えにくい病気や障害を持っている方の中には、自分の病気について説明するかしないかの加減に悩む方もいると思うんです。だけど人間関係を築いていく上で、障害について説明することは必要な場合もあると思うし。悩みどころなのかなと。

これまでお付き合いされてきた方には、自分の病気をどの段階でどんなふうに伝えていましたか?

−【ロミさん】私も最初のうちはいつ伝えればいいのか悩んでいて。最初にお付き合いした人にも隠していました。だから手術跡がどうにか見えにように服装を考えたりして。

ただ、お付き合いしていく中でどうしても隠し続けることが辛くなってきた時に、ある時勇気を出して泣きながら彼に打ち明けたんです。「実はこういう病気を持っていて」って。そしたら彼は、知ってたよって言ったんです。私は、え!?と思って。ぽかんとしていました(笑)

実は私の親が先に彼に伝えていたみたいなんです。彼は自分が親から聞いたって言うのは違うと思うからって、病気のことは知らないふりしてくれていて。ロミから伝えてくれるのを待ってたよって言ってくれたんです。その時は本当に嬉しくて感動しましたね。

2人目にお付き合いした人の時は、最初の経験での自信もあってか、お付き合いになりそうな時に病気について伝えましたお付き合いになりそうな雰囲気の時ってわかるじゃないですか。例えば告白をされた時や、付き合おうか、みたいな話をしているときに「実は言ってないことがあるんだ」と、病気のことを伝えるんです。それで去っていくなら、振るいにかけることができてラッキーって思います。傷を見せる以上、病気を受け入れてくれる本気の人しか付き合いたくないので。

お付き合いする前に病気のことを伝えて、相手に引かれたことはまずないんですよ。むしろ「言ってくれてありがとう。俺が全部守ってあげるから」って言ってくれる人ばかりでした。男の人って、もっと器大きいよって皆に伝えたいです。もっと怖がらなくていいし、病気のことを伝えることで、もっと2人の関係が深まる気がするし、もっと守りたくなってくれると思うんです。多分責任感が生まれるのかな。この子は軽く扱ったらダメだなって思うのかもしれないですね。

その後何人かとお付き合いしましたが、皆同じような流れで病気のことを打ち明けてきました。

夫にとって、私は何を抱えていてもいいみたい。

−【ロミさん】今の夫はヨガを通して出会ったんです。私の出張ヨガで使っていた部屋を貸し出していた人で。出張ヨガの後に皆で喋って盛り上がっていたら彼が帰ってきて。その時に私から、部屋を使わせてもらっていますって挨拶したのが夫との最初の出会いでした。次の私の出張ヨガに夫も参加してくれて、レッスンが終わった後にSNSの交換をして。その日の夜に、「実は初めて会ったときに、ご縁が深い人だとすぐにわかったんです」って連絡が来て。そこからトントン拍子でしたね。

夫は私の病気のことなど全てを知った上でのお付き合いでした。なぜかというと、私、自分のヨガのレッスン中に、自分の病気について話すんです。私のヨガはただポーズのことだけを伝えているわけではなくて、自分の病気の経験から学んできたことを元に、あなたが抱えているものは、抱えていていいんですよ、というようなことを話すんです。そうやって私の病名を公表してやっているので、夫と出会った二日目には、夫は私の病気のこと全部知っている状態でした。

そんな経緯もあったので、私から病気のことを改めて伝えることはありませんでした。ただ、私の病気が最悪な結果になった場合の症状についてはきちんと伝えたし、実際に体調が悪くなる姿もたくさん見せてきました。

夫にとって、私は何を抱えていてもいいみたいで。生きてさえいてくれればいいと言ってくれているんです。例えば2人の人生のゴールが見えていたとしたら、ちゃんとハンドルを握っていれば少しのガタガタと揺れる反動なんて大したことないよねって。ゴールが明確なら、途中で何があっても軌道修正していけばいいだけ。別に何があってもいいって言うんです。だから病気を持っていようが何があろうが、それは夫にとって全て些細なことなんです。

私、自分をすごく大事にしてるんです。

−【Yuki】ロミさんの全てを受け入れてくれる旦那さまとの関係、すごく素敵ですね。これからどんな困難があっても2人で乗り越えていけそうです。ロミさんのことを心から大事にされているのも伝わってきます。本当に素敵な旦那様です。

−【ロミさん】私、なぜかいい男性を引き寄せるんですよね(笑)私はどちらかというと家事も得意ではないし、出来ないことも色々ある。でも自分をすごく大事にしているんです。病気なのに付き合ってくれてありがとうとか、受け入れてくれてありがとう、申し訳ない。といった罪悪感がないんです。むしろ、私は病気があるけど、あなたはそれでも私を受け入れられますか?くらいな感じで(笑)常に堂々としているんです。本当に自分を大事にしてくれる人じゃないと、私からお断りしますくらいの感覚でいるんです自分を大事にしている人を、人は邪険に扱わないんだろうなって思うから。

−【Yuki】 自分を大事にするとは具体的にどういったことですか?

−【ロミさん】色々あるんですけど、具体的には3つあると思っています。

1つ目は、自分のワクワクに正直にいること。例えば、時間やお金や共通の友人がいないこと等を理由に自分のやりたいことを後回しにしてしまっていたり、やりたくないことに誘われたけど断れなくて、自分の大切な時間を費やしてしまっていないか。

そんなふうに自分を制御して好きなことをしないでいると、自分の気持ちを閉じ込めてしまいがち。だけどそれってすごく勿体無いことだから、まずは自分の好きなことや心からワクワクすることを我慢しないこと。

2つ目は、自分の弱さを否定せずに受け入れてあげること。自分で自分のことを否定しているのに、相手には自分を受け入れてほしいっていう人が実は多いんです。でも自分が否定していることを相手に求めるのは違うと思う。だから、まずは自分が全部受け入れてあげることが大事だと思います。

自分の弱みをポジティブにする必要はなくて、ただ受け入れてあげるだけでいいんです。自分の嫌な部分を、あっていいんだと受け入れてあげること。その上で相手から受け入れてもらえなくても、自分の価値を下げる必要はないんです。

3つ目は自分のことを雑に扱う人の側にいたり、自分に嫌なことを言う人たちがいる場所に居座らないことも大事です。自分のことを馬鹿にするような人たちのところにいたら、自己肯定感が下がる。言われ続けることで、自分がそう思っていなくてもその言葉が自分に刷り込まれてしまうんですよね。

だから、そこから逃げたら自分の居場所がないとは思わないでほしいです。この人を失ったら他がないかもしれないと思って、自分を傷つける人にしがみついてしまう依存性は違うと思っていて。世界は広いので、ちゃんと自分らしくいられる場所を探す旅に出てほしい。自分が嫌だと感じる気持ちに嘘をついていなきゃいけない場所にとどまらないでほしいです。

この人が側にいるから、この人のおかげで私は幸せなんだという、幸せのありかを人に求めないお付き合いする人に対しても、私がこんなに素敵な人間だからこの人をゲットできたんだよっていう考え方の方が大事だと思います。幸せになった理由を、相手次第ではなくて自分次第で考えるといいんじゃないかな。

−【ロミさん】自分を大事にする方法として簡単なのは、自分の好きなものを身につけて生活すること。例えば好きな匂い、好きな家具、好きな色、好きな持ち物を手元に置いておくのも、自分のためにしていることだと思っています。

私、自分の持ち物とかは好きなものに囲まれていたいので、ちょっとでも色味が好みと違うものは選ばないし、持ち物に自分の名前を入れたくなるんです。女の子は特にそういうことにワクワクしませんか?自分のためにお金と時間を使って投資することも、自分を大事にすることだと思っています。自分に課金する感じですね(笑)化粧品を買ったり美容室に行くとか、自分が綺麗だなと思えるようになるために、ちゃんと自分にお金と時間をかけてあげる。テンションの上がるお洋服を着たりとか。それは1つ目に言った、自分がワクワクすることをちゃんとしてあげるっていうことですね。

自分の見た目がちょっと自分の理想に近づくだけで、少し自信を持てるようになると思うんです。なんでもかんでも自分はダメだと思う前に、やれる範囲の努力はしないとなって思います。私だってダイエットするし、マツエクも行く。好きな自分でいるための最低限の努力はしてますよ。私太りやすいんですけど、絶対産後に体重戻すぞって決めてるし。時間ないから痩せられないとか言い訳はしたくない。だから女の子は努力するべき。

−【Yuki】目に見てわかる努力の結果って一番わかりやすいですよね。

−【ロミさん】自分への努力は自分を裏切ることはないんです。だからぜひ、自分へお金と労力を投資して、努力してほしいなって思います。

−【Yuki】自分を大事にすることで自分に自信が持てる。恋愛するよりも先に自分を大切に扱うって大事なことですね。

−【ロミさん】そうですね。あと、自分の弱みやコンプレックスを無くそうと考える人もいると思うんですけど、実はコンプレックスが自分の良いところを作ってくれるんだということを伝えたいです。

ヨガで言う陰陽のバランスで考えると、陰陽どちらか一方だけだとバランスが崩れるんです。自分の嫌いな部分や、悩んでいること等の、人に言いたくない“陰”があるおかげで、実はあなたの“陽”にあたる良い部分が作られるんです。

例えばあなたの優しさだったり、同じ悩みを持っている人の希望になれたり。ネガティブな要素はポジティブな要素の材料になるんです。だから病気や障害があることを恋愛に対するコンプレックスだと思わないでほしい。病気や障害は強みなんです。

「難病」や「障害」といった言葉に溺れてしまって、できることもできなくなってしまっている人もいるんじゃないかなって思うんです。その言葉のせいにして逃げないで。あなたが恋愛できないのは病気のせいじゃないんです。病気や障害があることを理由に、恋愛から逃げる言い訳を作っていたら、例えあなたが病気がなかったとしても、その考えだったらずっと幸せな恋愛はできないと思う。例え病気があってもあなたがあっけらかんとして堂々としていれば、見てくれる人はちゃんといます。

−【Yuki】今後やってみたいことや目標はありますか?

−【ロミさん】実は今、海外移住したくて準備をしているんです。今考えているのは2年後のバリ移住です。10歳の息子が中学生に上がる時期や、新型コロナウイルスによる生活の変化や妊娠もちょうどいいタイミングで。バリに移住してもどこにいても定期的に収入を得られ得るようにしたい。そのために今土台作りをしています。世界中好きな場所で、好きな時間に好きな人たちと好きな仕事をしていたい。だからこそ、それを口に出すだけじゃなくてやらなきゃいけないことを実行に移しています。

あと、もっと色んな人に私のヨガを伝えたいという思いがあって。スタジオだと私のヨガに出会う人がどうしても限られてしまう。全国に同じ悩みを抱えている人がいっぱいいて、そういう人たちにももっと私のヨガを提供できる術として、今取り組んでいるオンラインヨガをもっと広げていきたいんです。

−【Yuki】ロミさんの心に響くヨガを、ぜひもっと多くの方々にも知っていただきたいです。いつか海外の方にも伝えられたらいいですね。

−【ロミさん】そうですね。せっかくバリに移住するなら国内だけに留まらず、外にも視野を広げていきたいです。常に未来を見て、どんどん実行に移していきたいです!

−【Yuki】最後に恋愛に臆病になってしまっている方達に一言お願いします。

−【ロミさん】障害や病気は中途半端な男に遊ばれないための、変な男を振るいにかけられる術なんです。ダメな男から自分を守ってくれる、自分のガードマンになってくれるんです。だからそこを通ってきた男性はいい男性しかいない。

彼は自分に付き合ってくれているとか、この人しか私を受け入れてくれないとか、そんな考えは持たずに自分に自信を持ってみんなに素敵な恋愛をしてほしいです。

 

−【Yuki】インタビューを終えて

障害があるから相手に嫌われてしまうかもしれないって、誰しもが一度は考えてしまうかもしれません。しかし、もし逆の立場だったとしたら?あなたが好きになった人にたまたま障害があったとしても、きっと諦めることはないのではないのでしょうか。あなたはその人の人柄や、自分にはない魅力に惹かれたのではないかと思います。だとすれば、ロミさんの言葉通り“自分を大事にして、自分の魅力を開花させる努力”を続けると言うことが大切なんだと感じました。ロミさん、ありがとうございました。

ロミさんのInstagramには、他にも前向きになれる言葉がたくさん詰まっています。
ぜひ覗いてみてください!

   @romi.yoga_1103

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